東御美術会70周年記念の発刊にあたって
東御美術会長 岡崎 正良
東御美術会は、平成2年に初めて40周年記念事業が行われてから70 周年を迎えることになりました。時の経つのは早く、その記念誌を発刊できますことは誠にうれしく、心より感謝申し上げ同慶に堪えません。
実に、70周年という筋目の年を、東京五輪、パラリンピックの開催年と同じ時期に重なるとは、コロナ禍の中ですが歴史を感じるところであります。
記念展を迎えるにあたり、関係者各位の深いご理解と多大なるご協力を賜り本当に嬉しく関係者の皆様に心より感謝申し上げる次第であります。
また、旧祢津村に生まれ、今の美術会の原点となっているのは、丸山晩霞画伯、そして、初代会長を務められた、寺島長虎氏ほか、歴代会長の多大な功績のお蔭と深く感謝申し上げるとともに、諸先輩方と、会員の皆様方のご努力のお蔭と心から厚く御礼を申し上げたいと思います。
昨年、県内を襲った台風19号は、千曲川が増水し、東御市に掛かる7箇所の橋が、相次いで崩落や陥没などして、停電や児童の通学、会社通勤など、私達の生活に大きな影響を与えた事は、まだ私達の記憶に残る新しい出来事でありました。
美術会も自粛しながらの活動ですが、月2 回の例会の基本を守りながら、静物や風景そして人物と、とても活発に活動しています。又、年1 回の泊りで行くスケッチ旅行は、皆さん、とても楽しみにしています。写生も夕方には終了し、宿に着くと懇親会が始まる前にスケッチした作品を持ち寄リ、諸先輩方からアドバイスを頂いた後、楽しい懇親会へと移リます。翌日は山菜狩りに精を出す人、またスケッチに精を出す人など様々な個人活動になります。
また、隔年に開催している、テーマ展は地域の人に、毎回大変な好評を頂き私達の大きな励みになっている、とても大切な展覧会であります。
最後になりましたが、ここまで、皆様の深いご理解と多大なるご協力を賜り、ここに記念誌の発刊と、記念展が開催されましたことに心より感謝申し上げます。諸先輩方が築き上げてきた歴史のある東御美術会をさらに飛躍させ、次世代の育成も大切と考えて、次の80 周年に繋がる活動をし、今迄以上に、地域の芸術や文化の発展に寄与しながら貢献して行く事が私達会員に求められているものと考えています。
東御美術会70周年記念展を祝して
東御市長 花岡 利夫
東御美術会70 周年、誠におめでとうございます。
丸山晩霞先生を原点とする東御市の美術は、関晴風、小林邦二、寺島長虎、竹内不忘、荒井茂雄の諸先生を輩出し、東御美術会の皆さんはその流れを絶やすことなく継承されてきました。戦後まもなくから脈々と紡がれてきた東御美術会の歴史が、日々の活動や展示会に表れていると思います。
様々な活動が制限されているコロナ禍において、文化芸術は人々の生活に不可欠なものであることが、世界中で再認識されつつあると感じております。東御美術会の皆さまにおかれましては、このような状況の中でも日々研鑽を積み、新しい表現に邁進し、東御市の美術を盛り上げてくださっていることに感謝申し上げます。
70 年という大きな節目にあたり、東御美術会のさらなるご活躍、東御市の美術の発展を願っております。また、今後も東御市の豊かで風光明媚な自然、美しい人々の営みを精力的に表現していただき、「ほどよい田舎、とうみ」の魅力を全国に向けて発信していただきますことをお願い申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
東御美術会創立70年を祝して
東御市文化協会長 小池 孝雄
東御美術会の創立70 周年を心からお祝い申し上げます。
貴会は昭和24 年(1949年)旧祢津村に祢津美術会として産声をあげ、町村合併を経て、東御美術会として活動を続けておられます。70年という歴史を、隆々として刻まれ、地域文化の振興に大きな役割を果たされていることに改めて敬意を表します。
東御市文化協会は、貴会発足から20 有余年後の昭和48 年に結成され、初代会長には 会初代会長であられた寺島長虎様が就かれました。このように、協会を立ち上げ、礎を築き、今日まで一貫して協会の発展を支えていただいている、貴会の歴代会長様をはじめ皆々様に心から感謝を申し上げます。
月例会、スケッチ旅行、野外写生、モデルさんを置いての人物の勉強等々、貴会の精力的な活動に、貴会が歩まれた歴史の重さを見る思いが致します。
活動の成果を総合文化フェスティバルで見学者に鑑賞いただけるのが励みとお伺いしました。これからも文化芸術活動のリーダーとして、また文化協会の牽引役として、末永く活動されることをお願い申し上げる次第です。
末筆ながら、貴会の益々のご発展と会員の皆様のご活躍を心からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。